いろいろな野菜がありますが、特に食薬的観点から見て、役立つ野菜を食薬食材と呼んでいます。
漢方は薬なのでしっかり体質を診断した上で使用することが好ましいですが、
人は食べたものでできているので、誰でも食薬食材を取り入れることで、病になりにくい体をつくることは大事な条件となります。
野菜の個性を知ることは健康を意識した献立のレパートリーを増やす助けになります。
今日は抗酸化作用のある野菜の代表格「モロヘイヤ」について紹介したいと思います。
モロヘイヤとは?
シナノキ科の夏野菜で、生の葉が食用に利用されています。刻むとヌルっとした食感があるのが癖になります。
刻んで納豆にかけたり、スープにしたり、なんにでも合う食薬野菜です。
モロヘイヤの栄養素(100gあたり)
ビタミンA(βカロテンとして) 10000μg
ビタミンB2 0.42㎎
食物繊維 5.9g
などが豊富に含まれています。太い茎は硬いので取り除いて、葉と細い茎だけ使用しましょう。
モロヘイヤの使い方
簡単にできるモロヘイヤ活用法をご紹介します。
- モロヘイヤの卵スープ
1.鍋に水を入れ火にかけ、中華調味料のウェイパー(他好きなダシがあればそれでも良い)を溶かす。
2.太い茎を取り除いたモロヘイヤを刻んで鍋に入れる。
3.卵2個を溶いて鍋に注ぎ込んで、軽く沸騰させたら完成。
- モロヘイヤのチョコ掛けマフィン
(マフィンの作り方)
1.米粉150g、塩少々とベーキングパウダー小さじ1杯を混ぜ合わせる。
2.卵2個、ココナッツオイル50g(個体は溶かして液体にする)、豆乳80㏄、オリゴ糖50㏄、茎を除いたモロヘイヤ約5本分をミキサーにかけて混ぜ合わせる。
3.1に2を入れてよくかき混ぜる。このとき、オーブンは180度に予熱しておく。
4.マフィンの型に3で混ぜた液体を8割目安に注ぎ込む。(約8個分になる)
5.オーブンで20~25分焼くとマフィンの完成。(冷ましておく)
(チョコ掛けの作り方)
6.ハイカカオチョコをレンジで溶かす。
7.マフィンに溶かしたチョコを流し掛ける。(マフィンのてっぺんに好きなナッツをのせてもよい。)
8.チョコが固まったら完成
チョコをかけなくてマフィンそのまま食べてももちろんOK。米粉なので、前日に作っておいて朝食として食べるのも良いと思います!
ポイント
腸活や抗酸化を考えて、小麦粉は米粉で、サラダ油はココナッツオイルで、チョコはハイカカオチョコで代用しています。
日ごろから腸活や抗酸化を意識することは、漢方でいう瘀血(流動性の悪い血)を防止することにつながります。最近、外食が多いなと思うときは、体がよろこぶ野菜を使ったメニューにすることで、からだの立て直しをしていきましょう。