皆さんは健康維持のためにどんなことをされていますか?
「何かしなきゃなと思いつつ、何からしたら良いかわからない」
「健康なので薬とは無縁です」
という方に向けてお伝えしたいことは、
ずばり、
「食事を薬だと考える」ことです!
食事が薬?
食事は重要な気もするし、単にお腹がいっぱいになれば十分な気がしなくもないし、
重要なことはわかるけどどれくらい重要なのかは実感できない、
などさまざまな感想を抱かれるかもしれません。
実際のところ、食べているものが病気の原因になるし、
食べているものでものによっては病気がなくなります。料理が全て薬です。
食事が薬として働くとはどういうこと?
例えば、抗酸化作用のある食材は動脈硬化の予防となり、血流改善を通して、将来的な高血圧や心筋梗塞の発症や悪化を防ぐことにつながると考えられています。
また、解毒作用のある食材は肝臓の解毒作用を助け、漢方的に考えると自律神経の安定化につながります。
また、糖質は体のエネルギーとなる重要な栄養素ですが、糖質以外の栄養素(ビタミン・ミネラル・食物繊維など)とのバランスを整えることで、体が食べたものをスムーズにエネルギーとして活用できるようになります。
お薬とは無縁です!という方におすすめの対策
現状、大きな体調の問題がなければまずは「血糖スパイク」をなくすこと。
そして本格的には30代後半で重要になってくる「補腎」習慣をつけることをおすすめします。
「血糖スパイク」をなくすためには?
- 朝食は必ず食べること
- 食事の順番を意識すること(野菜・肉・魚の後に、ご飯・パン類を食べる)
- 糖質だけの精製食品を避けること
- ストレスを溜めないこと
などがポイントです。
「補腎」をするためには?
- ストレスを溜めないこと
- 運動習慣をつけること
- 抗酸化作用のある食材を摂ること
- 食物繊維を摂りバランスの良い食事をすること
などがポイントです。血糖スパイクと補腎はその対策が重なる部分があり、原因も関連していると考えられています。ちなみに、ここでいう補腎の腎は漢方的な表現であり、単に腎臓を指しているのではなく、副腎や生殖器系も包含しています。
体の不調がある方におすすめの対策
体調の問題を抱えている人は、不調ごとに必要な食事の工夫を行なっていきましょう。
もちろん、食事で解決できない体調の問題もあります。その場合はまずは、早急な対応が必要な不調でないのかどうか病院や薬局で相談が必要です。その上で、処方薬や市販薬(西洋薬)で治療しましょう。
病院で問題がないと言われたり、西洋薬で解決できない問題は漢方薬や鍼灸などの代替医療で解決できることがあります。漢方薬は病気の根っこ(病毒)を駆逐し、二度と病気にならないように体質を改善するものです。何年も我慢して悩んでから漢方に頼る方もいますが、漢方薬も早期治療にこしたことはないので、まずは相談することをおすすめします。
しかしながら、病毒の原因となる病気の根っこが何でできるかというと、
自分の生活習慣(運動・睡眠・食事)ですので、食事を薬だと考えることは、
西洋薬を使うにしろ、漢方薬を使うにしろ、必要となります。
今日は、食事の重要性についてお伝えしました。
「食事は薬だ」と意識することで体の不調を未然に防ぎ、また今ある不調も繰り返さないように対策していきましょう。